紅葉八幡宮の北側にひっそりと立っているのが、利生院です。(なかなか見つけにくい。)四代目藩主綱政侯(1649~1711)がこの処の茶屋に休息されたとき、腹痛に悩まされた。このところを守る山伏に祈らせたるところ、たちまち癒ることがあり、山伏の居をこのところに移し「利生院」と称された。不動明王、観世菩薩、薬師如来を祀るお堂や、お地蔵様が祀られている。
利生院の名が刻された高さ1.2m程の石は以前このお堂の約50m程離れた道路沿いに立ててあったが、二〇年ほど前にお堂の前に移動された。人差し指で利生院の方向を指さした手が彫ってある。